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高麗人参の果実ジンセンベリーの5つの美肌効果

高麗人参
高麗人参の果実ジンセンベリーが肌にとってもいいって知ってますか?

おたねくん、最近肌が傷んでない?ジンセンベリーがもうすぐ熟すから肌に塗ろう!

高麗人参は生薬として飲むだけでなく、化粧品としても古来より用いられてきました。1578年に明朝の李時珍による「本草綱目拾遺」には、人参葉にて木髪すれば能く光黒ならしめて落ちずと記されています。

また、1791年に出版された同じく中国の「剪燈叢話」には、「人参の花を採り陰乾末と為し香紛に和し婦人をして面に傳けしむる百日なれば光華人を射る」とあります。などなど、昔から高麗人参の根だけでなく他の部分にも、女性の肌や髪を美しくする美容効果があることが知られていました。

近年、科学的な成分分析や臨床試験の結果、高麗人参の果実は、根を遥かに凌ぐ皮膚の健康・美肌効果を発揮することが分かってきました。

韓国大手化粧品会社アモーレパシフィック社にみるジンセンベリー戦略

美容に関心の高い韓国、その化粧品最大手のアモーレパシフィック社は、2020年に「アジア首位」を掲げ、高麗人参や緑茶など自然由来の素材を使用し、東洋医学の知見を取り入れた化粧品づくりを進めています。
 ※参照:高麗人参がつくる美容、2020年にアジアを席巻する

アモーレパシフィック社の特許に「高麗人参の実抽出物を含有する皮膚外用剤組成物」というものがあります。ここにジンセンベリーの優れた効能について科学的根拠に基づいて記されていますので、これを参考にしながらジンセンベリーの美肌効果をご紹介していきます。

皮膚の老化原因には外的なものと内的なものがある

赤ちゃんの肌はつきたてのお餅に例えられるように、スベスベしていて弾力があります。このまま維持できればいいのですがそうはいきません。外的・内的な原因で皮膚は老化していきます。

皮膚に厳しくなる一方の外的環境

高麗人参[紫外線は肌の大敵]

皮膚にとって大敵なのは、何といっても紫外線です。フロン規制がされたものの時すでに遅くオゾン層が破壊され、南極にはオゾンホールができています。これによって太陽光線からの紫外線は昔に比べ増加しています。

また、環境汚染による自由ラジカルや活性有害酸素の増加が挙げられます。なかなか個人で解決できる問題ではありませんが、帽子や日傘に日焼け止めクリーム、食物に気を配るなどの対処が必要です。


皮膚の再生能力(ターンオーバー)は内的環境に左右される

内的なものとしては、年齢とともに新陳代謝を調整するホルモンの分泌が減少していきます。また、免疫細胞の機能と細胞の活性化が低下し、皮膚の細胞再生に必要な免疫タンパク質と生体構成タンパク質の生合成能力が減少していきます。

すなわち、皮膚の再生・ターンオーバー能力が衰えていきます。

高麗人参[美肌の秘訣はターンオーバー力の向上]

ターンオーバーが外的な要因による皮膚の老化を上回れば、肌はいつまでも若々しく保たれます。

一方、ターンオーバーが外的な要因を下回ると皮膚は老化していきます。これがいわゆるお肌の曲がり角。おおよそ25~30歳と言われています。しかし、個人差があります。

正しい生活習慣に心がけている方は、ホルモンの分泌や免疫細胞の活性度が高く、何歳になっても美肌を保つことができます。

しかし、正しい生活習慣をしてこなかった方は年齢以上に肌にシワ、シミ、くすみなどが生じ老け顔になってしまいます。

皮膚外用剤としてのジンセンベリーの5つの美肌効果

今からでも遅くはありません。そんなあなたにオススメなのがジンセンベリーです。
飲んで生活習慣病予防、塗ってターンオーバーを促進し、身体の内からも外からも美肌に改善してくれます。

皮膚老化抑制及びしわ改善効果

紫外線などによる活性酸素を消去する抗酸化作用、DNA酸化的損傷抑制およびⅠ型プロコラーゲンの生成を顕著に促進させ老化によるコラーゲンの減少を抑え、しわ生成、弾力低下および色素沈着を予防する効果があります。

皮膚組織分解酵素であるMMP-1、紫外線Aによって生合成される皮膚組織を分解するシクロオキシゲナーゼ(COX-2)、紫外線Bによる腫瘍怪死因アルファ(TNF-α)などの生合成を抑制し、皮膚の老化を予防。

高麗人参[右顔面に高麗人参果実エキス入りクリームを使用イメージ]

被験者40名に対し、右顔面に高麗人参果実エキス入りクリームを、左顔面にクリームのみを3カ月間使用したところ、しわの改善度はクリームのみの5倍、また皮膚の弾力性の改善効果は150%という素晴らしい効果が確認されました。


皮膚美白効果

皮膚のシミ・そばかすの原因はメラニンです。そのメラニンの生成抑制のために、従来、アスコルビン酸、コウジ酸、アルブチン、ヒドロキノン、グルタチオンまたはその誘導体、またはチロシナーゼ阻害活性を有するものが使用されてきました。しかし、美白効果や安全性の点で問題もあり使用が制限されています。

高麗人参果実の安全性には長年の実績があります。効果については高麗人参果実エキスをねずみおよびヒトの皮膚に外用した実験が行われています。これによるとメラニン生成抑制率の測定値はヒドロキノンと同等で、色差計による皮膚の明るさ改善もヒドロキノンと同等であることが分かっています。

皮膚保湿及びアトピー症状改善効果

皮膚のもっとも外側で保湿・バリア機能を果たすCE(角化外膜:Cornified Envelop)。CEは、角質形成細胞及びヒト皮膚細胞株(HaCat)の分化時に生成されます。このCE量を測定したところ、高麗人参の果実抽出物が細胞分化を促進する効果に優れていることが確認されました。

また、細胞と細胞を結び付け皮膚表面の強度を高めたり、保湿機能を高めたりする酵素トランスグルタミナーゼが多量に発現することもわかっています。人体での皮膚保湿力の増加及びアトピー性皮膚炎の改善効果が確認されています。

ニキビ及び皮膚トラブル緩和

ニキビの原因はアクネ菌の異常繁殖による炎症です。アクネ菌は皮脂が大好き。この皮脂の分泌を促すのが男性ホルモン(ジヒドテストテスロン)です。

高麗人参の果実エキスには、このホルモンをつくる酵素の5-アルファーリダクターゼの活性を抑制する効果があります。

脂質生合成抑制効果、コメド減少効果、皮脂分泌抑制効果、プロスタグランジンE2(PGE2)生成抑制による抗炎症効果、シクロオキシゲナーゼー2(COX-2)の生合成抑制による抗炎症効果、腫瘍怪因子アルファ(TNF-α)の生合成抑制による抗炎症効果など皮膚トラブルの改善への寄与が確認されています。

そして、ニキビなど皮膚トラブルに悩む女性10名に対して、5名には高麗人参の果実エキス入りクリームを、残り5名にはエキスの入っていないクリームを4週間使用してもらいました。

結果、高麗人参の果実エキスの入ったクリームを使用した4名に改善が見られ、エキスの入っていないクリームでは1名のみが改善。高麗人参果実エキスのニキビなどの皮膚トラブルに有効であることが臨床的にも確認されています。

皮膚血色改善効果

「血色の良い肌してるね。」って言われると、明るく透明感があって、ハリ・ツヤがあって、ハツラツとして元気、などなど最高のお褒めをいただいた気分になりますよね。文字通りこの肌は血流量で決まります。

高麗人参果実エキスは、血管内皮細胞でのNO(酸化窒素)の生成能が高く、毛細血管を拡張させ、血液循環を促進させることによって、皮膚に栄養分を円滑に供給し、皮膚の老化を防ぎ、皮膚の血色を改善します。

高麗人参[ジンセンベリーによって額、目の下、頬の皮膚温度が上昇し血色が改善]

いつも手足が冷たい女性20名に対し、顔をせっけんで水洗いしたのち30分後に血流測定器LDPI(Laser Doppler Perfusion Imager)で皮膚の血液循環を測定。高麗人参果実エキス入りクリームを1週間使用し、比較したところ、使用前後で血流量は23%向上。

顔の皮膚温度は、額、目の下、頬の皮膚温度は使用前後でそれぞれ、1.6℃、1.7℃、3.1℃上昇し、顕著な血色の改善が見られました。


ジンセンベリーの優れた美肌効果。ジンセンベリーの収穫量、流通量が少なくなかなかその効能を試すことができません。 

そこで、ふくしまの農家さんの協力を得て、ジンセンベリーを配合した洗顔用の石鹸を試作しようと考えています。良いものが出来たらモニターを募集しますので応募よろしくお願いします。

    <参考文献>
    特許公報(B2) 特許第5734648号(登録日:平成27年4月24日)、「高麗人参の実抽出物を含有する皮膚外用剤組成物」、出願人:株式会社アモーレパシフィック