高麗人参が言っています。もっと酸素を!あなたには聞こえますか?
私には聞こえます。
第一水槽では、養液から長時間上げるというポカミスで、高麗人参の若苗の多くを萎れさせてしまいました。その結果根腐れを起こしてしまいました。第二水槽では細心の注意で進めたいと思います。
課題は根腐れ病対策です。
根の呼吸をいかに確保するか。2つの対策を考えました。
ひとつは、根により多くの酸素を与えること、すなわち養液の溶存酸素量を増やすことです。
もう一つは、呼吸を阻害している根に付着するゼリー状のものをどうやって除くかということです。
最新技術マイクロナノバブルで溶存酸素量をアップ
根を覆うぜりー状のものが根の呼吸を妨げて根腐れ病を起こしているというのが第一水槽から得た経験です。
そして、その対策としてマイクロナノバブル水「根活」が効果がありそうということが分かりました。
といっても「根活」もマイクロナノバブル発生器も高価です。
そうだ!自作しよう。
マイクロナノバブル発生器を自作してみました
ネット上で多くの例が示されていましたのでそれを参考にして製作しました。キーパーツは理科の実験で減圧状態を作るときに使う「アスピレータ」。それに「ポンプ」。
バブルの発生方式としては旋回流式になります。ポンプから送られた水は4つのらせん状の穴を通って旋回しながら流速を高めます。流速のあるところ圧力が低くなる、ベルヌーイの定理ですね、それで横配管から空気を引き込みます。
空気量が多すぎるとただのバブルですが、空気量を絞っていくと巻き込まれた空気が旋回流で引きちぎられ微小化していきマイクロナノバブルとなります。
「アスピレータ」は、モノタロウから「金属アスピレータ MS-1」を購入。
「ポンプ」は、ユーハイムのコンパクト2000を使用しました。
良質のマイクロナノバブルは空気量の調整がポイント
空気量の調整が非常に微妙ですが、熱帯魚用のエアーホースの分岐器具を使えば微調ができ良質のナノバブルが作れます。レーザーポインターでレーザ光線の散乱具合で確認しました
高麗人参の根腐れ予防にマイクロナノバブルは有効
高麗人参の生育は順調
マイクロナノバブル設置後はいたって順調に生育を続けています。
マイクロナノバブルは高麗人参の環境範囲を広げる
マイクロナノバブルを発生させると水温が2~3℃も上昇します。今年の夏は猛暑日も多く、室温を26℃に冷房しても、水温が30℃を超える日が数度ありました。
高麗人参の土壌温度が28℃を超えると枯れると言われています。実際に知人の農家の畑では、今年の猛暑で1年目の高麗人参が全滅してしました。
そういった点から考えると、30℃を超える水温中でも生存できているのは、マイクロナノバブルによるものと思われます。溶存酸素量が増えることで高麗人参の適応範囲が広がったと言えます。
マイクロナノバブルによって、根の周りに張り付くゼリー状の物がなくなることを期待しましたが、相変わらず存在しています。
次回は、ゼリー状のものを画期的な方法で取り除きます。⇒こちらへ