課題は根腐れ病対策
ひとつは、根により多くの酸素を与えろこと、すなわち養液の溶存酸素量を増やすことです。
もう一つは、呼吸を阻害している根に付着するゼリー状のものをどうやって除くかということです。
後者について、考え続けていると妙案が浮かびました。
根に付いたゼリーはメダカに食べてもらうという素晴らしいアイディア
そこで閃いたのが、メダカさんにこの高麗人参の根に付いたゼリー状のものを食べてもらおう、ということです。なんという妙案でしょう。神様の思し召しにちがいない。感謝。
早速メダカを購入し、水槽に放ちます。元気に高麗人参の根の間を泳いでいます。根を突っつく動作も見せます。翌朝には綺麗になっているだろうと期待が広がります。
翌朝、メダカは6匹全滅です。いくら溶存酸素量が多いと言っても肥料の養液中では生存に無理があったのでしょうか。
残念です。
しかし、残念だけでは済まされないことが起きてしまいます。浅はかでした。
高麗人参の根にカビが発生
浅はかでした。メダカが持ち込んだ雑菌で高麗人参の根にカビが発生し始めました。あっという間に全体に広がってしまいました。
為す術なく全滅です。水耕栽培の最も怖い現象です。勉強になりました。
この失敗を生かし、来年に希望をつなげ!
短期間だがそこそこ成長した高麗人参
4月中旬に発芽し、半月の若苗を水耕栽培に移植してから3カ月、新しい根も出て葉も大きくなり、順調に成長してくれました。同時期の土耕栽培品に負けないほどそこそこの大きさに成長をしてくれました。
根にカビははえているものの、ブヨブヨではなくしっかりしています。来春に出芽する新芽もしっかり持っています。このまま捨てるのはもったいない感じです。
ひょっとして生き返るかもしれない
この新芽が出芽するのかどうか。どうせ出芽させるのであれば来年まで待たずに早く出芽させることができないか実験することにしました。
高麗人参には低温要求特性があります。何℃以下何日間の低温を経験しないと新芽が出芽しないというものです。
次亜塩素酸ナトリウムで根を十分消毒し、固く絞ったタオルでくるみ、ジップロックに入れて冷蔵庫の野菜室に放り込みました。春を待つことなく真冬に出芽させることができるかどうか。楽しみです。別途報告したいと思います。
高麗人参の水耕栽培はなかなか面白い
高麗人参の水耕栽培には十分な酸素が必要であること、それにはマイクロナノバブルは有効な手段であることがわかりました。
一方、根に付いたゼリー状の物を取り除くことができませんでした。安易な考え方からカビを発生させてしまい全滅となりました。水耕栽培では一気に病気が広がります。この時期に水耕栽培の怖い一面を体験できたことはある意味幸いでした。
根に付いたゼリー状のものは何なのか。取り除くことばかり考えていましたが、これが何なのか、外的要因なのか、内的要因なのか、高麗人参にとって必要なものなのか、調べていきたいと思います。