高麗人参は、漢方薬として他の薬草とブレンドされ病気の治療に用いられるの当然ですが、漢方薬学書では上品薬として位置づけられていますので、長期服用しても無毒とされています。上品薬の中には、ゴマ、ミカン、キクなどがあり、一般的に食品として食べているものも多く含まれています。つまり、高麗人参は、食品の安全性と薬の効き目をもっている優れた機能性植物といえます。よって薬以外にも下記のような多くの製品が出されており、自分が利用しやすい形態のものを選べばよいでしょう。
茶類
粉末または錠を抽出して増量剤で混合成形したもので、顆粒状をしている。お湯に溶かし飲みます。風味を楽しむには適しています。含有量は10%~40%。
エキス類
人参根を水、アルコールまたは含水アルコールなどの抽出溶媒に漬け、温度と時間を管理しエキスを抽出します。このとき有効成分だけでなく他の成分(主に糖分)も抽出されるため、時間を掛けすぎると有効成分が薄まることになります。エキスが100%と謳いながらも、有効成分が少なくなっている製品もあります。しかし、他の製品に比べ、重量あたりの成分は最も高密度に含有されています。製品の形状としては、粘液状のものやこれをカプセル化したものが一般的ですが、粉末状や錠剤などもあります。
粉末類
原料を微粉末状に加工したもので、高麗人参のすべての成分が含まれています。粉末そのままのもののほかに錠剤やカプセル化されたものがあります。
切片類
紅参を輪切りにしチップ状にしたもので、煎じてお茶にしたり、アルコール度が35%以上の酒に漬け人参酒としていただきます。また、湯で戻してそのまま食べてもいいし、天婦羅にしてもおいしくいただけます。