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高麗人参の作用を理解し、目的に合わせて選ぶ

高麗人参
高麗人参を飲むに当って、基本的な作用を理解しておくことが重要です。これが効き方に関係するのかと怪訝な顔をされるかと思いますが、実際、効果が出なかった場合「高麗人参なんて、さっぱり効かないじゃないか、やっぱり眉唾ものか」と片付けられてしまわれるのは残念です。

人参の薬効がいくら広く、万能薬といっても限度があります。たとえば、喘息持ちで体力のない人が滋養強壮剤として用いて、食欲、スタミナなど全身状態を改善し、その結果喘息の発作が軽くなったということはあっても、風邪を引いた方が、これから大事なプレゼンがあるので、咳を止めたいと思って飲んでも期待には応えることは出来ないでしょう。高麗人参には鎮咳効果はありません。

神経痛の人が人参を飲んだら非常に楽になったからといって、あなたが飲んでも全く同じ効果があるとはかぎりません。痛みの部位や程度、肩こり、めまい、冷え性などの併発症状の有無によって、本人に自覚できる効果の度合いはまちまちなのです。

その人の体質や病気の重さなど、表面上同じように見える病気でも、その背後にある原因の違いや潜在的な他の疾患などの相違で効き目も違ってきます。

高麗人参は他の生薬の力を最大限に引き出す

比較的即効性を求めたい方は、高麗人参と他のサプリメントと組み合わせた製品を利用するのもいいでしょう。高麗人参には他の生薬の力を最大限引き出し、副作用を最小限に抑える働きがあります。たとえば冷え性の女性には生姜が入ったものを、また精力を復活させたい男性にはマカの入ったものを利用するといいでしょう。もちろん長期的に根源的に取り組みたい方は高麗人参のみでいいでしょう。

エキスだと飲みにくいとか味が好みじゃないとかの方は粉末を、紅参に比べればサポニンが減りますが味が優しい白参にするのもいいでしょう。さらには夕食の食前酒として人参酒を飲むのもいいでしょう。

高麗人参の種類と作用を理解し、自分の目的に合わせて摂取されることがいいでしょう。