あなたの体温は?って聞かれて答えられないあなた、低体温かもしれませんよ。
健康な成人の平時の体温はおおよそ36.7℃です。子供はこれより高く、高齢者はこれより低い傾向があります。体温が35℃台になると低体温といいます。
さあ、あなたも体温を測りましょう!ここでいう体温は、皮膚体温(身体表面の体温)ではなく、深部体温(身体の内部の体温で内臓の体温)のことです。脇の下で測る場合は10分以上測定する必要があります。
体温が1℃下がるだけであなたの体に忍び寄るリスク
体温が1℃下がってもこれといった自覚症状はありません。低体温は冷え性とは違って手足が冷たくなる症状もありません、しかし、次のようなリスクがあなたの身体に忍び寄っています。
免疫力が37%低下する
体温が下がると免疫力が低下します。風邪などの感染症はじめあらゆる病気にかかりやすくなります。最近よく風邪ひくなあっていうあなた、要注意です。風邪ていどならいいですが、ガン発症のリスクが高まります。35℃はガン細胞の快適温度、活発に増殖し始めます。寒くて弱った免疫細胞には為す術がありません。
基礎代謝が12%低下する
体温が下がると血液の粘性が上がります。いわゆるドロドロ血です。中性脂肪が高い人は顕著です。当然血液の流れが悪くなり、内臓や筋肉での代謝が低下します。基礎代謝が低下することで肥満を招きます。肥満から生活習慣病の道を歩み始めます。
酵素の働きが50%悪化
体内酵素(ボディコエンザイム)は代謝や消化など体内で化学反応を起こしています。酵素が最も働くのが37℃です。化学反応速度は温度の影響を大きく受けます。
体温が下がれば反応速度は遅くなり、代謝が悪化します。すると新しい細胞が作られず肌の乾燥やくすみを起こします。
また消化も進まず腸に負担がかかり便秘や下痢を引き起こします。腸に溜まった老廃物や毒素は皮膚から排出され肌荒れや吹き出物、ニキビの原因となります。
低体温の原因とメカニズム
恒温動物である人間は、発熱機能と放熱機能を正しくコントロールすることで37℃の一定の体温を保っています。低体温とはそれぞれの機能が不全になっている状態です。
発熱不足
発熱機能は、臓器および筋肉にあります。臓器は消化分解によって熱をつくりだし、筋肉は糖や脂肪を燃やして熱を作り出しています。次のような人は発熱不足の恐れがありますよ。
・無理なダイエットなどで十分な食物を摂取していない人
・筋肉の少ない人
・甲状腺ホルモン(細胞を働かせる命令を出すホルモン)に異常がある人
放熱し過ぎ
放熱機能は、汗腺や末しょう血管にあります。暑い場合は汗腺や末梢血管を広げ熱を放出します。寒い場合は汗腺や末しょう血管を収縮させ熱の放出を防ぎます。低体温の人は放熱しすぎの人です。
・交感神経の機能が低下した人(ストレス、生活リズム乱れ)
・動脈硬化の人(老化によって血管が硬化して収縮しない)
放熱が盛んな低体温の人は手足に冷えを感じないので、自分が低体温だと気づきません。しっかりと深部体温を測ってみることが大切です。
ちなみに冷え性とは、この放熱機能が放熱しない側に過剰に働いている状態です。過剰に放熱を抑えるため末しょう血管は収縮したままで手足の冷えた状態となります。冷え性の人は深部体温を維持する働きが強く、低体温になりにくい人ともいえます。冷え性と低体温は似ているようですが全く別のメカニズムで起こります。
低体温の防ぐ3つの方法
低体温対策としては、発熱源である食事と燃焼炉である筋肉量を増やすことです。一方で熱をむやみに放出しないように末しょう血管を収縮させる防衛システムを正常に作動させることです。
タンパク質を多く食べよう
まずは熱源となる食事のポイントは、熱源になりやすい「たんぱく質」を多くとることです。肉や魚介類のたんぱく質は、消化分解反応熱を多く出すため内臓から発熱し、体温アップの効果があります。また筋肉の肥大にも欠かせません。
医師から食事制限を指導されている方は、身体を温める効果のあるゴボウやレンコンなどの根菜類を摂りましょう。また、トウガラシや生姜などの香辛料を積極的に摂りましょう。一方体を冷やす生野菜や冷たい飲み物は控えましょう。
下半身の筋肉を鍛えよう
発熱装置の筋肉をつけるための運動のポイントは、大きな筋肉を鍛えることです。筋肉の60~70%は下半身の太もも、臀部、ふくらはぎです。また足の筋肉は第二の心臓とも呼ばれています。ウオーキングやスクワットが効果的です。末しょう血管の収縮機能の回復にも効果があります。
交感神経を鍛えよう
放熱を抑えるためには、交感神経を働かせることが大切です。ストレスをためず、規則正しい生活を送るのはもちろんですが、寒さを感じる薄着を心がけましょう。
最近は空調が効いていて寒さを感じることが少なくなっていることも交感神経を鈍らせている一因です。冬のウオーキングは身体の一部でも寒気にさらし、皮膚に寒さを感じさせましょう。へそ出しルックはグッドです。
しかし、なかなかできないのが現実です。残念ながら、低体温に対する西洋医薬はなさそうです。オススメは高麗人参です。上述の3つの方法+高麗人参はベストです。
高麗人参は低体温に効く4つの理由
高麗人参は高級な根菜類
高麗人参は効能効果が優れているので薬と思われがちですが、少々高価な根菜類の野菜です。大根やゴボウと同じように体を温める働きがあります。
生の高麗人参を使った韓国料理にサムゲタン(参鶏湯)がありますが、体の芯から温まりそのポカポカ感は数時間に及びます。
高麗人参は内臓の働きを高め発熱を促す
高麗人参の古来からの薬効に「主補五臓」というのがあります。肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓など内臓全体の働きを正常状態に調整するということで、内臓からの発熱を促進します。ユンケルローヤルV2を飲んで腹の底から熱が湧き出してくる感じを持たれた方も多いと思いますが、これが高麗人参の「主補五臓」です。
高麗人参は自律神経をストレスから守る
高麗人参七効説の「養心安神(ようしんあんしん)」神経の働きをよくして、精神を安定させます。ノイローゼ、自律神経失調症、動悸、不眠などを改善します。これによって交感神経が正常に働き、末しょう血管を収縮させ、熱の過剰放熱を防ぎます。
高麗人参は動脈硬化を防ぐ
高麗人参は動脈硬化の原因である高脂血症や高血圧を予防・改善します。
高血圧については、「高麗人参は、高血圧を根源的に治し恒常性を維持する」を
高脂血症については、「高麗人参は、高脂血症を治し動脈硬化を防ぐ」
を参考にしていただければ幸いです。