正直わかりません。ガーデナーの血が騒ぎます。
高麗人参の種から直接水耕栽培することができませんでした。土で発芽させて、その中から勢いのある若苗を水耕栽培へ移植しました。
市販の水耕栽培キットはあるものの、海の物とも山の物とも全く分からないので、まずは融通の利く手作り装置で実験。1年目の今年は、感触をつかむフィージビリティスタディの位置づけです。
水耕栽培装置を手作りしました
水槽は、2つ用意しました。30cm水槽(第一水槽)と60cm水槽(第二水槽)です。意味はありません。かつて熱帯魚を飼っていた時の物です。
支持体に遮光性は必要か?
苗の支持体としてウレタン発泡ボードを使用しました。一般的には白色の発泡スチロールを使用されるようですが、強度があるウレタンを使うことにしました。遮光性についてはどちらも大差はなく光を透します。
明るいと根の成長に悪い影響を与えるかが心配ですが、基本的には問題なさそうです。水耕栽培で遮光する主な目的は、養液中に「藻」が発生するのを抑えるためです。藻の発生はいろいろと問題を起こしますので、そう意味での遮光性は必要です。
高麗人参の根は酸素が大好き?
一般的には水耕栽培でエアレーションすることは少ないようですが、高麗人参の根は水分を嫌うと言われていますので、溶存酸素を増やすためにエアレーションを用意しました。エアーストーンとポンプで水流も作りました。
高麗人参はどんな肥料と光がお好き?
養液は、第一水槽は微粉ハイポニクス1000倍希釈を、第二水槽はハイポニカ液体肥料を500倍希釈で使用しました。
微粉ハイポニカは水耕栽培用との記載はあるものの不溶解物があり、下に沈殿します。これで水耕栽培用?不思議です。
照明は、青色LEDを第一水槽に、第二水槽は室内南窓際に設置し、カーテン越しの光を当てました。
高麗人参は暑いのは苦手?
高麗人参の生育環境は冷涼な標高500m前後の山奥ですが、暑さはまったくの苦手なのでしょうか?
完全な温度管理ができる設備もないので、設置場所を室内にして、室温制御はエアコンで行う予定です。
養液の温度制御は今回はしません。
良く分からないことばかりですが、まずはこんなところからスタートです。
移植作業は楽しいが、生産性が悪い
ウキウキしながら移植作業をはじめましたが、、、
高麗人参の若苗は非常にデリケート
育苗培土から細根を切らずに取り出すのはけっこう厄介でした。水苔は根に絡んでいます。ハイドロコーンは一粒づつピンセットで取り除かないと根が切れます。しかし、若くて瑞々しい苗を取り出すのは趣味としては非常に楽しい作業です。
一方で生産性の点では極めて効率が良くありません。土はホースで水をかければ流れ簡単ですが、毛根についたものは取り除くことができず、雑菌の持ち込みが気になります。今後の改善点です。
水耕栽培は雑菌の持ち込みは厳禁
消毒はベビー食器類の除菌剤として入手しやすい次亜塩素酸ナトリウムを用いました。
支持体へのセッティングは高麗人参の茎をつかめ?
スポンジへのセッティングは当面の栄養源である種がまだついていますが、のちにこれが不要となります。スポンジの中にそのまま置いておくとカビの原因になります。水中に脱落し回収できるよう、茎の上部を挟む方法をとりました。
移植作業は結構な手間暇がかかります。まだ水耕栽培技術も確立していませんが、現時点から工場生産を考え作業のムダをなくすようなことを考えていきたいと思います。
とりあえず移植完了です。