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サポニンだけじゃないぞ!高麗人参の優れた薬効成分

高麗人参にはサポニン以外にも、炭水化物、各種ペプチド、アミノ酸、核酸類、各種ビタミン、ミネラルなどが含まれています。それら非サポニンにも非常に優れた作用があることが分かってきました。

酸性多糖体は、小腸からのデンプンや砂糖の吸収を阻害する働きがあり、肥満や糖尿病を予防する働きがあります。また腸内での膵リパーゼやコレステロールエステラーゼの阻害を通じて脂肪やコレステロールの吸収を低下させ、肥満や脂質異常の改善が期待されます。また、黒色腫がん細胞の肺への転移抑制やベンツピレンによる肺腺腫発生の抑制など、抗がん療法の臨床的応用に大きな期待が集まっています。

アルギニン誘導体(AFG)は、腸管から吸収された後、一酸化窒素合成酵素のベースとなり、一酸化窒素を生成して血管を拡張させる作用があることが明らかになっています。毛細血管の血流の増加を促し、肩こり、冷え性、偏頭痛、糖尿病などを改善してくれます。

この他にも、インスリン様作用やインターフェロン様作用をもつ含窒素化合物、人体の必須金属元素を多く含むなど、サポニンの薬理作用とあいまって、高麗人参の効果効能を神秘的とも言えるほどに高めています。