前回(2017/05/19)のおたねにんじんと会津地鶏のソテーにつづき、いよいよ最後のメニュー、デザートです。会津にある農家レストラン”くうべえる”の波多野シェフのオリジナルレシピだよ。
デザートの名は「おたねにんじんのブリュレとキャラメリゼ」です。
ブリュレ(bruler)とはバーナーやグリルで砂糖を焦がすこと。「焦がす」「燃やす」という意味のフランス語で、英語の”burn”に相当します。
一方、キャラメリゼ(caraméliser)も、ブリュレと同様に砂糖に焦げ色や香ばしさを出すという意味ですが、一般的に「ブリュレ」といった場合は「クレーム・ブリュレ(crème brûlé)」のことを指し、全般に砂糖を焦がすという意味では「キャラメリゼ」が使われます。
すなわち、今回のデザートは、高麗人参粉末の入ったクレーム・ブリュレ(カスタードプティングに似たデザート)に、砂糖で焦がしたカラメルでコーティングされた高麗人参白毛がトッピングされているのが特徴です。
甘さとカラメルの香ばしさに高麗人参の苦さが加わり、大人の味覚を唸らせる逸品です。カラメルでコーティングされた高麗人参白毛はスイーツの新たなトッピング材料になる予感すら感じます。
波多野シェフ渾身のフレンチコースを締めくくるのに相応しいデザートです。
材料・分量(10人前)
卵黄 | 3個 |
上白糖 | 30g |
牛乳 | 200cc |
生クリーム | 400cc |
おたねにんじんパウダー | 2g |
グラニュー糖 | 50g |
おたねにんじん乾燥白毛 | 10g |
カラメル | 50cc |
いちご | 3個 |
作り方
①(ブリュレ)鍋に上白糖と牛乳を沸かして冷ます。
ボールに卵黄、おたねにんじんパウダー、牛乳、生クリームを合わせ、ココット(型)に流し92度のスチームで12分蒸す。
②乾燥おたねにんじん白毛をカラメルで炊いて冷まし、パリパリに仕上げる。
③冷めたら上にグラニュー糖を振り、ガスバーナーで焼き色を付ける。
④おたねにんじんのキャラメリゼと1/4にカットしたいちごを飾る。
コツ・ポイント
おたねにんじん乾燥白毛は、細めのものを使用するとパリパリ感がよくなるよ。
レシピの生い立ち
福島では300年の歴史のある伝統作物のおたねにんじんで、地域の活性化をしようとしてるんだ。漢方薬の市場だけでなく地産地消するためにみんなで知恵を出し合ってます。そんな中、生まれたのがこのレシピ。
考案者の波多野美津留シャフは、フランス留学後東京の赤坂プリンスホテルやお台場のホテルグランパシフィックメリディアンで腕を磨かれたんだ。東京ディズニシーホテルミラコスタでも腕を振るわれたんだぞ。
12年前に福島に来られ、裏磐梯猫魔ホテルの洋食チーフや磐梯熱海オーベルジュ鈴鐘料理長を歴任された後、道の駅あいづ湯川・会津坂下内にある農家レストラン ”くうべえる” の料理長をされています。
これからも、高麗人参を使った新メニューじゃんじゃんつくってください根!
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- 本レシピは、平成29年3月10日若松ガスクッキングスタジオで開催された「おたねにんじん講習会」で披露されたものです。波多野シェフおよび主催者の福島県会津地方振興局のご了解を得て掲載させて頂いております。