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高麗人参の効果効能を享受するには、適量を継続的に飲むこと!

高麗人参の飲む量を調整する

国の許可を得て医薬品として売られている製品の場合は、製薬会社が多くの臨床実験の結果から有効な飲む量を決めていますから、効能説明書に従って飲めば問題ありません。しかし、服用量は病気の種類、体質によって個人差がありますから、疑問に思った場合は、薬局の薬剤師さんとよく相談することが大切です。

医薬品でない高麗人参の製品である人参茶、粉末、濃縮エキスなどの場合は、製品によって有効成分の含有量が異なりますから、服用しながら自分自身で調整します。
調整の方法は、標準量を一週間程度服用してみて、自分自身の体調の変化をよく観察します。食欲が出てきたか、よく眠れるようになったか、寝起きがいいか、疲れにくくなったか、冷えをあまり感じなくなった、などの効果が出てくるはずです。
人参を飲み始めて最初に出てくる変化は、胃腸系統の変化で、便がやわらかくなることです。下痢ではなく、心地よい軟便です。このような変化が全くないときは、服用量が少ないと判断して、二週間目から三割増やしてみます。そして同じ変化を目安にさらに一週間つづけます。それでも変化を感じないときは、さらに三割増量し様子をみます。
これまでの臨床実験では、ほとんどの方が三週間で効果の発現を体感しています。効果が出ない人は、人参を必要としないか、目的をはずれて飲んだか、飲んだ製品の品質が悪かったかのいずれかです。
逆に、標準量の半分や三分の一でも効果が出る人もいます。もちろん病状が悪化したり、改善の傾向にある場合があり、人参の服用量をそれに応じて調整することが効果的です。便がかたいと感じたら三割ほど増量し、やわらかくなったら元に戻すというように調整します。

高麗人参は規則的に継続して飲むことが重要

高麗人参は合成医薬品と違い、服用量の調整についてそれほど神経質になることはありません。
合成医薬品の場合、二倍飲むと効きすぎて副作用が多く出たりしますが、人参の場合は、二、三倍飲んでも副作用はなく、せいぜい便がやわらかくなる程度です。自分にあった服用量を知るというのは、効果を出す最少量を知るということで、副作用がでるからという意味ではありません。多く飲めばそれだけ良く効くというわけでもありません。優良な高麗人参製品は決して安くありませんので、経済面から考えても、最少有効量を知ることが継続して飲むためにも必要です。

人参の効果は非常に速いですが、体内では飲んだその日から発揮していても、それを自覚できるのは時間がかかる人もいます。とくに慢性化した病気を治す目的の場合、すぐに反応はなくても、その病気以外の症状から改善していくことがよくあります。合成医薬品のようにその病気に直接的に働く特効薬ではなく、根源的な病巣を駆逐するために体質改善をしていく働きをしています。
目的の病気に効果がないからといって、人参の服用をやめてしまうのは勿体無いことです。体の変化を感じながら、根気強く毎日規則的に飲み続けることが大切です。一日の服用回数は、二~三回に分けて服用するほうが効果的です。

いつ飲むのが効果的か

一般的に、薬は「食後三十分以内にお飲みください」という指示がされています。合成医薬品は胃の粘膜を刺激して障害を起こすことがあるので、食後三十分以内のまだ食物が胃の中に残っている間に飲むのです。
ところが、漢方薬は一般的に食間、つまり胃が空っぽの空腹時に飲むほうが吸収が良いのです。空っぽの胃は何か入ってきたら吸収してやろうと待ち構えています。漢方上品薬の人参は、胃を荒らすどころか胃を丈夫にしますので、空腹時に飲むことでよりよい効果をあげます。

服用するときは十分な水分とともに飲みます。濃縮エキスは苦味があるので、そのままなめる人はいないでしょうが、顆粒状の人参茶やカプセル、錠剤の場合は水なしで飲む人がいます。
しかし、より速く効率よく有効成分を吸収するためには、十分な水分とともに飲んだほうが効果をあげることができます。胃弱の人は胃を刺激する冷水よりぬる目のお湯で飲み、冷え性の人は就寝前に熱めのお湯で飲むと保温効果を補いぐっすり眠れます。また、便秘がひどい人は、就寝前に人参の服用量を二~三倍に増量し、水分をたっぷり摂ると翌朝よい便通があるでしょう。