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最古の薬物書に記された高麗人参の七つの薬効

高麗人参
なんと言ってもさすがは歴史のある中国です。約二千年前に中国最古の薬物書とされる『神農本草経』が編纂されましたが、この中に高麗人参について次のような薬効が記述されています。

『神農本草経』に記された高麗人参の薬効

・主補五臓・・・・肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓など内臓全体の働きを正常状態に調整する。
・安精神・・・・・精気(腎の精気)と神気(心の精気)を安らかにする。
・定魂魄・・・・・魂(肝の精気)と魄(肺の精気)を落ち着かせる。
・止驚悸・・・・・情緒の激動、驚き、恐怖、不安などを鎮める。
・除邪気・・・・・病の原因となる邪気を除く(疾病の予防作用)。
・明目・・・・・・目を良くする。
・開心益智・・・・心を開き、頭の働きを活性化する。

高麗人参は漢方第一の上品薬

高麗人参は、この薬物書の中で上品薬に分類されていて、毒(副作用)がないため長期服用が可能であるとされています。さらに、「久服軽身延年」・・・長く服用すれば、身体を軽く感じ、長生きをすると記されています。

高麗人参の薬効について薬物書という形で記録に残っているということは、実際はそれよりずっと昔から民間治療薬として服用され、長い人体臨床実験を経て得られた薬効であると言えます。

以来高麗人参の薬効は、長い年月を経た現代においても東洋医学で「人参七効説」として強く支持され、その効能はゆるぎないものとなっています。